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私がNYにやってきた9月30日は真夏のような暑さでした。街ゆく人は皆ノースリーブか半袖で、ビーチサンダルを履いている人が半分くらいいました。その後、記録的な大雨が続いて徐々に寒くなり、1週間前まで私は皮のコートを着ていましたが、今日は思わずダウンコートを着てしまいました。今日の気温は10度程度です。ニューヨークの秋はすごい速さでやってきて、あっという間に過ぎていこうとしています。今週24日は収穫を祝うお祭り「感謝祭」があり、これが終わるといよいよ本格的な冬がやってくるようです。

 私の家はイーストリヴァーの近く、クイーンズ側にあります。夕方自宅へ帰る道の上にはいつもマンハッタンの夜景が見え、いろいろな形をしたビルの一つ一つに明かりが灯りはじめると、そこにくっきりと街の姿が現れます。今は街路樹の葉も殆ど落ち、さらにくっきりと街を見る事が出来ます。

木々の葉が落ちると空の領分が広がります。私たちが「視ることを許された世界」が拡大します。私にとって秋・冬が美しく透明感に満ちた季節に感じるのは、この事に理由があるのかもしれません。