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 5月に入りいよいよ夏らしくなってきた。

晴れの日の公園はランチや読書をする人でいっぱいになり、週末のレストランやバーはアウトサイドの席を設け、ここもまた多くの人でいっぱいになる。今の時期は心地よい暑さを楽しめるが、これを過ぎると暑すぎて外で食事する気にはなれないという。確かに今は陽射しと湿度のバランスがちょうど心地よい。

但し問題なのはNYの多くのアウトサイド・レストランは道路と同じ高さ、というより普通の歩道を一部私物化しているだけ(柵で囲っているだけ)なので日本人の綺麗好きな方にはあまりお薦めできない。というのも概ねNYの道路はゴミが多いし、更にそのゴミを車が蹴散らして走り回っているので、常に何かが舞っているのが分かるからだ。この時期特に花粉症の人はつらそうだ。しかしここでは多くの人が「埃っぽさ」を気にしていない。気にしていたらマンハッタンにはいられないからだろう。

さて日本のアウトサイド・レストランというと、私が真っ先に思い浮かぶのは「川床(かわどこ)」だ。真夏の京都市内は大変な蒸し暑さだが、洛北・鞍馬寺近くに流れる貴船川の川床は、別世界のように涼しく、まるで高原のようだ。青々とした紅葉の葉と川のせせらぎもまた、その涼しさを引き立ててくれる。また市内の鴨川沿いにも多くの川床が設けられる、貴船に比べると涼しさの点では今ひとつだが風情は満点である。今年私が帰る頃はもはや季節外だが、夏に京都にいらっしゃる予定の方には是非お薦めしたい場所の1つだ。